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ウイルス性肝炎治療の考え方

C型、B型ウイルス性慢性肝炎の治療目的は次の5つです。

1)肝臓の炎症を軽減し、肝炎、肝硬変の進行を遅らせる。

2)不愉快な自覚症状を軽減する

3)肝硬変の合併症を予防する

4)肝硬変の合併症を治療する

5)肝臓癌の早期発見に努め、的確な治療つなげる。
 
これらを実現するためには、まず原因ウイルスを除去するか、ほぼ死滅させるような抗ウイルス療法が一番です。しかし、皆が皆、この原因治療の対象になるわけではありません。むしろ対象外の方のほうが多いのです。これらの方は、抗

炎症効果のある薬を使います。肝炎の炎症を軽減し、肝硬変への進展を遅らせることが治療の方向性です。また、合併症の予防治療、定期的な超音波検査で肝癌の早期発見に努めることも肝炎治療のポイントです。肝炎と一口にいっても人それぞれです。皆さんの状況や希望に照らし合わせて治療の方針を立てるのが医師の役割です。不明な点は是非相談下さい。
 なお、
B型、C型ウイルスはお鍋をつつきあって食事をする程度ではうつりません。また、入浴もいっしょで大丈夫です。ひげ剃りや歯ブラシなど血の付くものの家族内での共用は避け、傷口や血の付いたものは自分で処理しましょう。B型はワクチン接種も有効です。


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