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たり、手足がむくむことが主な原因と考えられています。血管から周囲へ水が出ると、浸透圧の関係で乳酸などの疲労物質が血管へ移行できず筋肉内に溜まります。息切れなどもだるさと関係があるかもしれません。気圧とだるさを、典型的な低気圧状態である高山病で説明しましょう。標高の高い場所では低気圧による酸素分圧の低下によっ

て、血中酸素濃度の低下や、肺のむくみによる酸素取り込みが低下し、軽い心不全や呼吸不全を起こします。このため、息切れや頭痛、吐き気など、多彩な症状が出ます。必要に応じて酸素吸入も行われます。高山病に対しては、むくみを取るため、ダイアモックスなどの利尿剤が使われます。ただし、平地の気圧低下くらいでは、薬を使うことはまずありません。


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