イガイガムシってどんなムシ?

  テレビの影響は大したもので、風邪薬のコマーシャルで出てきたイガイガムシは冬を代表するキャラクターになりました。ところでイガイガムシって何でしょう?皆さんはキャラクターどおり、咽につくバイ菌かなにかと思っているのではないでしょうか?しかし、カゼは色々あり、咽がイガイガする原因も様々です。例えば、インフルエンザに罹ると、咽にとりついたウイルスが炎症を起こし咽の粘膜が真っ赤になり、イガイガを通り越し、ヒリヒリと焼けるような感じになります。扁桃腺に溶連菌がついた場合は、化膿してパンパンに腫れた扁桃腺が食べ物を通せんぼして、圧迫感を伴う強い痛みが起こります。鼻炎の場合はどうでしょう?鼻と喉と直接関

係なさそうですが、鼻炎を起こすと鼻が詰まり、鼻水の大部分は咽の方へと落っこちたり吸い込まれます。これを後鼻漏と呼びますが、この鼻水がくせ者です。スイッチはともあれ、鼻でおこした炎症によってできた物質が咽に流れてきて、そこでまた炎症を起こしイガイガさせます。公害を発生した工場が産業廃棄物を垂れ流し下流でイガイガ病をおこすと言った感じ。従って、咽の治療をいくらやっても工場を営業停止にしなければ治りません。イガイガムシの正体は咽へ落ちるこの鼻水(後鼻漏)です。これを止めたり無害化し、洗い流せばムシは退散します。治療は鼻の炎症を鎮め、鼻水を止めることとうがいで洗うことです






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