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ともありますのでその場合は医師へ報告下さい。なお、ワーファリンは納豆などビタミンKを多量に含んだものを食べると効果が減弱しますのでご注意ください。比較的若い人、ワーファリンの内服が困難な人は、アスピリン(バファリン)やチクロピジン(パナルジン)を使うこともあります。
高脂血症、おもに高コレステロール血症は心臓の冠動脈硬化症の一番のリスクです。このため、コレステロールは心臓発作の原因とあちこちで騒がれていますが、脳梗塞ではリスクではあるものの、高血圧その他、前述のリスクに比べると統計的な因果関係が低いのであまり語られることはありません。しかし、コレステロールの高い方の頸

動脈を超音波で見ると、脳へ続いているこの血管の動脈硬化が目立ちます。従って、コレステロールを下げておけば、狭心症、心筋梗塞になりにくく、おまけに脳梗塞にもならないですむかもしれないというわけです。高コレステロール血症にはリピトールなどスタチン系やリピディルなどフィブラート系などが使われます。
 脳梗塞は起こってしまうと脳の一部が死んでしまいます。脳細胞は再生しないので梗塞が起こってしまってはおしまいです。このため、梗塞予防が治療の中心となります。もっとも一般的なのは抗凝固剤としてのアスピリンです。その他ワーファリンやパナルジンなどが使われています。






喫煙、飲酒と脳卒中 t-PA

 喫煙では、アテローム梗塞と関係があります。タバコは太い脳の動脈に動脈硬化を起こし、大きな脳梗塞の遠因となります。小さなラクナ梗塞は比較的喫煙との関係が薄いと考えられています。アテローム梗塞で広範囲の脳を損傷し、半身不随になりたくない方は是非禁煙しましょう。
 毎日日本酒換算で3合以上アルコールを飲む方

は飲まない方に比べ脳梗塞の危険度が二倍高くなります。たまに飲む程度では関係ありません。注目すべき点は、出血においてです。高血圧のある方が毎日1.5合以上飲むと約3倍脳出血が、3合以上だとクモ膜下出血が4倍ほどリスクが増します。このあたりを思い出して飲酒の回数、量を考えて下さい。

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