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が出たり腸閉塞を起こすこともあり、この場合は早急に手術になります。
3)腸重積----腸の蛇腹が短縮しすぎ、蛇腹が先(肛門側)にはまり込んで身動きが取れなくなった状態です。腸が腸にはまり込むと、内側になった腸が押しつぶされ、循環不全を起こし、腐ってきます。腸の内腔が塞がると、腸

閉塞を起こします。ひどい痛みのため、いつもと違ってつらそうな泣き方をします。また、傷んだ腸から出血するので、イチゴジャムのような血の混じった便が出ることもあります。腸重積は重病なので、見つかり次第、肛門からバリウムを浣腸して、腸を手前(口側)に押し戻す処置などの治療が至急必要です。


そけいヘルニア
 
腸が皮膚の下に飛び出る

つらい呼吸器疾患

1)クループ症候群
 ケンケン、コンコン喉の当たりに響くひどい咳をして、息苦しくなる病気がクループです。喉やそのすぐ下の気管が狭くなって起こるため、それより末梢の気道狭窄を起こす気管支喘息同様、呼吸困難を起こすことがあります。原因は、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、麻疹などの感染症、ジフテリアなどの細菌感染症、異物誤嚥、アレルギー反応などです。原因によって治療は異なりますが、苦しさの程度に応じて、酸素吸入、気管支拡張剤吸入、ステロイドホルモンなどが使われます。
2)肺炎
 気管支の末端から先の肺胞に炎症を起こす呼吸器疾患の横綱です。主な原因は、肺炎球菌、インフルエンザ菌などの細菌、マイコプラズマ、そ

して、RS、パラインフルエンザなどのウイルスなどに感染して起こります。診断は胸部レントゲンです。風邪が長引いて、高い熱や咳、痰が続いたときは要注意で、レントゲンを撮っておきましょう。また、炎症の程度を知る、白血球数、CRPやマイコプラズマ検査などの血液検査も肺炎治療の参考にするため調べておきます。治療は、原因である微生物を殺すのに最適な抗生物質や抗ウイルス剤が使われます。できれば痰を調べ、どんな微生物に感染しているのか確認してから治療するのが理想的ですが、実際は検査に時間がかかりすぎるため、レントゲンの肺炎像のパターンや、病原微生物の流行の状況を見て、適当な抗生物質などを見切り発車的に開始します。

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