腎、泌尿器の構造と働き

腎臓は肝臓と並び血液を浄化する体の解毒作用を担っています。また、尿を作り出す過程で、水分や塩分の調節をしています。そして、血圧を上げるホルモンや赤血球を作るのに必要な物質を分泌し、骨を強くするビタミンDを活性化します。今回は泌尿器的な臓器との関係を見てみましょう。図のように、腎臓は腎動脈から血液を受け、糸球体という顕微鏡でやっと見える小さなフィルターで血液を濾し、きれいになった血液を腎静脈から全身に戻します。ここで濾された尿は塩分その他の成分が調整されて、腎盂に出てきます。この尿は尿管を通り、

膀胱へ流れ落ちます。膀胱は尿を溜めておく筋肉でできた袋で、約200ml(牛乳びん一本程度)ほどたまると尿意をもよおし、キュッと収縮して尿を尿道へ押し出します。尿道を通ったおしっこは、こうして世に出ます。なお、図の尿管についている番号は、尿管の狭いところです。上から順に@腎盂の出口、A足へいく動脈がまたぐところ、そしてB膀胱に入る場所です。また、この図の尿道は男性のもので、膀胱の下には前立腺が巻き付いています。女性は、前立腺がなく、陰茎もないので尿道が短くなっています。






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