すこやかな暮らしを応援します!


ページ1
鎌倉市大船 山口内科 すこやか生活第3巻10号

すこやか生活

家庭で血圧を測ろう

 高齢化社会の訪れとともに、高血圧を気にされる方が多くなりました。血圧は古来より生きていることの証、そして元気に生きていることを証明する最も基本的な指標として、検診や診療の場でいつも測られてきました。血圧の単位は圧力を水銀の高さで表示するmmHg(ミリメートル水銀)で、おなじみの道具で測るのが基本です。最近では電気店で様々な血圧計が販売され、どれもそれなりに信頼できるものになってきました。高血圧自体は特に症状はありません。しかし長く続くと、脳卒中(脳出血や脳梗塞)、狭心症や心筋梗塞といった心臓病、そして腎障害などを起こし

ます。これらは、高い血圧の負担が各臓器の血管にかかり動脈硬化を促進して起こります。それだけではありません。太い血管が動脈硬化を起こし大動脈瘤となると、破れて突然死の原因になることもあります。また、目の網膜上の血管が破れて出血し、視力を失うこともあります。しかし、高血圧を恐れているばかりでは解決にはなりません。自分で測り、どの程度の血圧か普段から知っておけば、良い対応ができます。血圧計は指や手首で測るものは誤差も多いため、診療所で測るのと同様に腕(肘)に巻くものを選びましょう。血圧自己測定の注意をまとめてみました。


家庭で血圧を測る5つのポイント
1)腕を曲げず心臓の高さで測る
2)起床時と夜(夕方または就寝前)
   時間を決めて1日に2度ほど測る
3)心を落ち着けて2〜3回測ってみる
4)忙しければ週1〜2度でも測る
5)血圧は変動するので一時的な上下は
   気にしないようにする

いかがですか?血圧を測る意味は自分のその日の調子を見るだけにとどまらず、高血圧の治療が上手くいっているかがわかります。ダイエットや運動などの生活習慣の改善

効果が現れているかなどの情報も得られます。血圧が気になる方は是非ご自分で測定し、『敵を知り己を知れば百戦危うからず。』でいきましょう。

家庭で血圧を測ろう | 高血圧治療指針・様々な降圧剤 | 白衣低血圧?
| 血圧を下げる5つの工夫