外用薬:水虫などの白癬菌やでんぷうなど、皮膚表面に生えているカビには塗り薬が一番です。カビはしつこく、一見治ったと思っていても、生き残っていて、翌夏や汗をかいたときなどに再発します。よって
①治ったと思っても、
週単位で長めに塗り続けること。
②見かけ上の部位より少し
広めに塗っておくことが大切です。
内服薬:一般にツメ水虫に使われる他、他の部位でも治りにくい場合や、免疫不全で起こる様々な真菌症でも使われます。ツメ水虫で使う内服薬は時に肝機能障害を起こすことがあるので、開始後一月くらいを目安に肝臓が大丈夫か血液検

査で確認します。また、月単位で計画的に内服するため、飲み忘れるとせっかくの薬効も水の泡になるので確実に服用することが大切です。
注射薬:診療所の外来で使うことはなく、ほとんどが重症な真菌性髄膜炎、肺炎など入院中に使う薬です。AIDSや抗ガン剤、ステロイド治療中などで免疫力が落ちている場合がほとんどで、まれに鳩のフンにいるクリプトコッカスを吸い込んで起こる髄膜炎など比較的健康な方に使われることもあります。内服薬や外用薬と同じタイプの薬もありますが、抗生物質と同様に、注射薬は直接、全量血管内に入るため、病巣への到達率が高く、より一層、効果が期待できます。

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