水虫
 足の裏や足のユビの間にできる白癬菌症です。皮膚表面から最外層の角質に侵入し、そこで繁殖します。主な症状はかゆみで、ひっかくことで、白癬菌は周囲に広がります。菌がついた手で、胸や腹を触ると、タムシになり、股間を触れるといんきんになり、頭を掻くとしらくもになるわけです。
タムシ(田虫)
 ボディや腕などを巣くった場合はタムシと呼ばれます。でんぷうと同様に、胸、おへその周囲、背中、腰など汗のかきやすいところにできます。リング状の周囲へ周囲へと広がる炎症が特徴的で、かゆみもあり、ひっかくたびに周囲に波及します。水虫を伴っていることが多いので、ボディだけに外用薬を塗るだけでなく、必ず足も確認し、水虫も同時に治療しましょう。さもなければせっかく治療してもすぐまた再発してしまいます。
いんきん(いんきんタム

シ)
 股間にできる白癬菌症は、いんきん又はいんきんタムシと呼ばれます。股間は汗をかきやすいですし、見にくく、外用薬がまんべんなく塗りにくいため、広めに長めに治療することが大切です。
しらくも
 パラパラ大量に落ちるふけを伴う白っぽいかさぶたができており、抜け毛が大量な場合疑われます。水虫の治療と同じですが、治りにくいので内服薬が使われることもあります。枕カバーを毎日洗濯して交換するなど、再発予防のための工夫も必要です。ブラシや櫛の共用も避けましょう。

爪白癬(ツメ水虫)の治療

 ツメはケラチンというタンパク質の塊で、生え際の皮膚の部分を除いて血流もなく、一般的な水虫につける外用薬も染み込みが悪く、効果不良のことがほとんどです。このため以下の薬が用いられます。
内服薬
 ラミシールやイトリゾールなどで、半年ほど毎日服用します。すると、生え際から生える新しいツメは菌がついていない新鮮なツメで、菌のついている曇ったところは半年ほどで、先端まで押し出され生え替わります。いまでもこの服用法も使われますが、最近はイ

トリゾールを1週間で4週
間分服用し、あとの3週間は休むというサイクルを3回ほど繰り返すパルス療法という服薬方法が導入され、以前の治療と同等の効果があることがわかり、こちらを行うことが多くなってきました。
外用薬(ツメ水虫の塗り薬)
 旧来の抗真菌薬は爪白癬には効果不良でしたが、近年出たクレナフィン(エフィナコナゾール)は、1年塗り続けると50%以上の爪白癬が治るようです。肝臓が悪いなど内服薬が飲めない場合や、内服薬に抵抗がある場合はこちらを選ぶという選択肢ができました。

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