心不全と日常生活の注意

食事: 水分と塩分の取りすぎが心不全の悪化要因です。特に日本人は必要な塩分の一日量の2~3倍も摂取しています。減塩のポイントは、①みそ汁、麺は具だけ食べて汁を飲まない。②かまぼこなどの練り物、チーズ、ウインナーやハム、漬け物などの保存食的な加工食品をさけ、その都度フレッシュな食材を調理して食べる。③一日一食は塩分なしの食事を摂る。例えば、朝、又は昼は、食パンとフルーツに牛乳やコーヒーなどの飲み物とすれば、1食分はほぼ塩分ゼロになります。コンチネンタルブレックファストです。ダイエットにも効果的です。④味気ない味の食事を食べるイメージで始める。減塩に慣れると相当の薄味でも味気なく感じなくなります。
運動: むくんでいる慢性心不全や急性増悪では安静が必

要です。ステージAやB、治療が上手くいっているステージCでは、無理に安静にしていると足腰が弱り、動けなくなってしまいます。そこで、無理なくできる歩行や負担にならない階段昇降などを行い、日常生活が円滑に行える筋力を維持しましょう。
入浴: 基本的に問題ありません。ただ、熱すぎるお湯、長時間の入浴は体に毒なので避けましょう。
禁煙: タバコは心~肺の病気には厳禁です。意志を強く持ち禁煙してください。タバコは心不全以外にも百害あって一利無しです。
アルコール: アルコール性心筋症では禁止ですが、他は無理のない量ならたしなむことができます。アルコールはついつい過ごしすぎるものです。くれぐれも飲み過ぎには御注意ください。






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