TITLE>★★すこやか生活15巻1号 鎌倉市 大船 山口内科すこやか活★★今月のテーマは”光による皮膚障害”です。光による皮膚障害の仕組み日焼け光毒性皮膚障害,光アレルギー,日光じんましん,コリン作動性じんましん,光接触皮膚炎,光線過敏型薬疹,多型日光斑,サンスクリーン

光線による皮膚障害の治療

日焼け・光毒性皮膚障害
 紫外線などの直接的な皮膚障害は、火傷と類似しています。このためまずは、局所を冷やしてください。冷水をかけたり、タオルで包んだ氷や保冷剤を直接当ててみましょう。この状態では、傷んだ皮膚からの水分蒸発で、脱水になっています。従って、刺激の少ないローションなどで潤いを加えましょう。ローションは余計な成分が入っていない、刺激の少ないものがいいでしょう。安くて気持ちの良いカーマインローションが日焼け用として有名です。酸化亜鉛が含まれていて、薄ピンク色をしています。なお、水ぶくれができた場合は少し深いところまで皮膚が傷んでいます。細菌が入って、化膿することがあるので注意深い観察が

必要です。なお、皮がむけるのは死んだ皮膚の表面が新陳代謝で生え替わってきていることを示します。
まだ、下に新しい皮膚ができあがっていないのに剥いてしまうと、治りが悪くなるので注意が必要です。
アレルギー性の皮膚障害
 原因と想定される薬剤は中止します。炎症が強いときはそれを鎮めるためにステロイド(軟膏や内服薬)をしっかり使う必要がありますので医師に相談ください。炎症が軽く、かゆみだけが強いときは、抗ヒスタミン剤(ニポラジンやエピナスチンなど)の内服や、ステロイド剤の塗布だけですむ場合もあります。続けてじんましんが出るなら、抗ヒスタミン剤の予防内服が有効です。

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