すこやか生活

第10巻6号 

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毎日の生活で脳を活性化する

 認知症では、脳の働きの蓄えがモノを言います。高い教育を受けた人の方が認知症の発症が少ないことを先に述べましたが、大人になってからでも、旅行や、日曜大工、庭いじりや将棋、囲碁、音楽演奏、読書などを活発に行うほど、認知症になりにくいようです。手足、脳そして精神を働かせれば働かす程、認知症の発症リスクを減らすことができます。
 また、心理的、社会的なネットワークがしっかりしている人ほど認知症になりにくいこともわかっています。家族、隣近所、趣味などの仲間、友人関係など、多くの人と付き合っているほど認知症になりにくいわけです。そこで家にひきこもらず、できるだけ外に出かけ、他の人とふれ合いま

しょう。デイサービスも有効です。地域によっては、住民活動として高齢者が参加する様々な認知症予防のプロジェクトを立ち上げたところもあります。我々の住むエリアでも先々出てくるでしょう。その場合は是非とも積極的に参加して下さい。
 毎日行える、計算や、音読、パズルなどの知的な活動も欠かせません。ボーっとテレビを見ているだけでなく、めんどうだと思っても頭を使う作業をして下さい。手足を動かすことは運動と同様に脳を活性化して、脳細胞と脳細胞をつなぎ、脳の働きを高めます。
 認知症の予防に効くことはたくさんあります。まずは1つ2つでも始めてみましょう。






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