を下げる薬を飲んでいるといった笑えない話もあります。従って、鉄を吸収しやすいように工夫した錠剤を、体内に鉄の貯金ができるまで飲むと良いでしょう。個人差がありますが、期間はおよそ3〜4ヶ月程度です。胃の手術をしていて鉄の吸収が悪い人、鉄剤が体に合わない方は注射で鉄を補うこともできます。

巨赤芽球性貧血
ビタミンの一種であるB12や葉酸が不足して起こる貧血です。赤血球は骨髄と呼ばれる骨の中心部で作られます。幹細胞と呼ばれるおおもとの細胞が少しずつ育ち、細胞質には前述のヘモグロビンが作られ徐々に赤く染まります。同時進行で赤血球の核が成熟し、細胞質に十分ヘモグロビンが貯まった頃、核が細胞からとれて(脱核)、

核なしの細胞である成熟した赤血球が血管の中に出てきます。ビタミンB12などが不足すると、核の成熟が遅れヘモグロビンがたくさん貯まっても脱核できず、細胞質が大きくなります。そしてこの核の残った赤血球がやむを得ず血液中に出てきます。これは異常な赤血球であるため、数や量が少なく、貧血になります。B12は胃から分泌される内因子という物質と結合して腸から吸収されます。胃潰瘍や胃ガンで胃を切り取ると内因子が分泌されずB12を吸収できないため、このタイプの貧血を起こします。近年胃ガンの早期発見と内視鏡的な切除、抗潰瘍薬の進歩で、胃の手術は減りました。しかし、15年、20年前には胃を切った方も多く、隠れた貧血の原因と言えるでしょう。


3.インフルエンザにかかったら



始すると、翌日か翌々日までには症状が軽減します。48時間以後に始めると飲んでも効かないため、この薬はできるだけ早めに開始することが肝心です。熱が下がっても咳が残ったり、一度下がった熱が2〜3日してまたぶり返すようでしたら、気管支炎、肺炎の合併が疑われます。幼少児に多い脳症は、40℃以上の高熱を伴い、けいれん、意識障害、おう吐などが見られます。熱性けいれんも見られますが、脳症は急激に症状が進み、いかにも具合が悪いといった感じになりますので、よく観察してあげてください。

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喉がホッとする環境づくり 編集後記