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などなど、出てくる出てくるです。そして、できればやせている人がどのような食生活をしているかよく観察してみましょう。一緒に行ったレストランや食堂でどんなものを注文しているか、またどのくらい食べてどのくらい残すかなどです。ご自分のクセを知り、目標としていることのズレを確認すれば自ずとどうしていけば良いのかわかるはずです。
体重をグラフ化してみよう
 食事療法がうまくいっているかは何も血糖を測るだけではなく体重を量っていけばある程度わかります。食前後、排便前後などで多少のバラツキはありますが、体重は極めて客観的な指標でごまかしが利きません。通常一日一回同じ時間に量れば良いのですが、場合によっては起床直後、朝食後、夕食後、寝る前の4回量りグラフにすると、いつの食事が悪かったのかよくわかります。通常、起床直後の体重が減ってくるかどうか見ていけば良いのですが、これがいつもより高い場合、夕食の食べ過ぎが考えられます。面倒なようですが、記録を続けることできっと体重が減ってくるでしょう。

ゆっくりかんで食べよう
 大食いの人ほど口に入れたらかむ暇もなく飲み込んでいます。こんな方は胃も強いのでかまなくても何とか消化でき、お腹を壊すこともありません。その代わり、胃液がドバッと出て食事の後に胃酸が逆流し胸焼けや胸痛に悩まされます。そこで、ゆっくりかめば短時間に食べ過ぎてしまうこともなくなり胸のつかえからも解放されます。また、かむことによってでんぷんが消化され糖になるので甘さを感じたり、タンパク質の切れ端であるアミノ酸のうまみを味わうことができます。折角の食事ですのでゆっくり食べて、食品本来の味を堪能してください。
まずは2kgの減量を
 標準体重とご自分の体重差が10kg以上もあり、減量は無理と諦めている方もいるようです。減量も人それぞれなので、何も全員が標準体重を目指さなければならないわけではありません。遠大な目標は脇に置いてまずは小さな目標を2〜3kg程度として、それを達成しましょう。10kgは大変でしょうが誰でも2kg程度は何とかなるものです。小さな目標を達成できたら、新たにまた小さな目標を掲げ、いずれは大きな目標を目指してください。小さな目標は2ヶ月程度を目安に達成できればよいでしょう。






運動療法のコツ

 糖尿病の傾向のある方では、運動は多くのメリットがあります。それを以下に示しますが、わかっていても続けられない方が多いようです。誰でも面倒なこと

はやりたくないもの。そこで、面倒と思わず、続けて行くにはどうしたらよいか考えてみましょう。

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 運動の6つの効用
1)直接血糖を下げる
2)長期に続けると筋肉が付き、インスリン抵抗性が改善する
3)低下した心肺機能が回復する
4)ストレス解消になる
5)規則正しい生活のリズムができる
6)仕事や日常生活にやる気が出る

糖尿病が疑われたら  境界型糖尿病の考え方
やる気の出る食事療法
運動療法のコツ 運動の6つの効用  運動療法のコツ