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じにコチンコチンにならず、低温によって血液がネバネバしたり固まったり、血管が収縮して流れが悪くなって詰まったりして起こります。凍傷直後は冷凍ウインナーの様になりますが、溶けるに従って赤く

なったり痛みが出ます。やけど同様水ぶくれになったり重症だと受傷部位が崩れてきます。なるべく早くお風呂の湯の温度(42度程度)に温め、その後はやけどと同様なスキンケアをします。






冬のスキンケア

 スキンケアとはバリア機能(体を守る機能)を持つ皮膚を健康で美しい状態に保つ事です。そのためにはまず、大きく3つの事に注意をしなければなりません。それは、皮膚を清潔にすること、乾燥を防ぐこと、そして紫外線から守ることです。紫外線は夏が主なので、乾燥しやすい冬の時期に大切な乾燥予防が冬のスキンケアの中心となります。
1)入浴時の注意
 皮膚を清潔に保つ基本が入浴です。昔は洗浄力の弱い石けんをつかっていたためか、入浴をする機会が少なかったためか、お風呂でタオルを使いゴシゴシ洗うのが基本でした。それどころか軽石をつかって皮膚の表面を削り落とすような洗い方すら行われていました。その名残か、洗浄力の高い石けんを使っている現在もナイロンタオルのような硬いものでゴシゴシ洗っている方がたくさんいます。しかも、過度の清潔志向というか清潔恐怖症と呼ぶべきか、一日何度もシャワーを浴びたり頭を洗う習

慣をお持ちの方までいます。皮膚の表面は皮脂やセラミドを含め大切な物質が付着し、それらの相互作用で皮膚を守っています。これらを無理矢理はぎ取るような入浴の仕方はスキンケアをしているのではなくスキンダメージを負っているのです。特に皮膚の油分が少ない高齢者やアトピー性皮膚炎の方は石けんやシャンプーの使いすぎに注意しましょう。タオル使用をやめ、手のひらで石けんを泡立ててそのまま手で洗うのは皮膚に優しい洗い方の基本です。また、冬場の入浴時は石けんで洗ったりシャンプーするのは2-3日に一度にして、その他の日はお湯だけで洗うようにするのも良いでしょう。そして、シャンプー後は少量のリンスを使用して、髪の毛での静電気発生を予防しゴミを付きにくくします。頭を乾かすときに頭皮が乾燥しすぎないようにドライヤーの使用を控え自然乾燥します。また、ひっかいたりして皮膚が傷ついたりしみるような場所は石けんの使用を中止することも重要で

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皮膚の構造と働き
やけど(火傷または熱傷)しもやけ(凍瘡)と凍傷
冬のスキンケア  軟膏とクリーム