インスリン抵抗性

 ご存じインスリンは、膵臓で作られ、体細胞に血液中のブドウ糖が取り入れられ利用されるときに必要なホルモンです。このホルモンが不足すると血液中のブドウ糖がだぶつき、血糖値が上がります。血糖値が高い状態はすなわち糖尿病です。インスリン不足以外でも、充分に分泌されたインスリンがちゃんと働かなければ高血糖になります。これをインスリン抵抗性があると言います。この場合、インスリンが筋肉などの細胞に働いてもブドウ糖の利用が進まず、血糖値が上がります。インスリン抵抗性のある方は、血液中のインスリンが充分あるのに血糖値が下がらないため、(インスリン値)x(血糖値)の積が高くなります。(欄外のHOMA-R参照)なお、インスリン抵抗性のある方は、必ずしも定義上の糖尿病になっているとは限りません。境界型糖尿病などごく軽症の方も含まれます。糖尿病は、高血圧やコレステロール血症と違

い、軽症でも動脈硬化を起こすので油断がならず、メタボリックシンドロームでは最も注意が必要な要素です。インスリン抵抗性のありそうな方は、是非解消する方向で生活を改善して行きましょう。
 さて、
インスリン抵抗性を改善するために最も大切なことは運動をすることです。筋肉が動くときエネルギー源としてブドウ糖が利用されます。インスリンは筋肉細胞に働いて、血液からブドウ糖を汲み上げます。インスリンが筋肉に働く場所(レセプター)は運動によって数が増え、より効率的に機能します。歩行やジョギング、自転車こぎ、水泳などの有酸素運動を毎日少しずつでも続けることが大切です。これによって月単位で少しずつインスリンの効きが良くなることが確かめられているからです。






インスリン抵抗性を測る

HOMA-R=空腹時インスリンx空腹時血糖/405

正常          HOMA-R<1.6
インスリン抵抗性あり 2.5<HOMA-R 

メタボリックシンドローム | メタボリックシンドロームの発生
| インスリン抵抗性 運動療法のコツ | 食事療法の錯覚と注意