骨粗鬆症の治療薬

1)栄養の補助剤
 ビタミンD(アルファロール、ワンアルファ)やビタミンK(グラケー)そして、カルシウム(アスパラCaや乳酸カルシウム)などが以前より用いられています。どれも安全性は高く、食事が不規則だったりアンバランスな方にはもってこいです。

2)カルシトニン
 俗にカルシウムの注射と呼ばれるエルシトニンなどがそれです。一週間に1〜2度筋肉注射をします。骨が細るのを防ぐ働きがあります。痛みを抑える効果もあるので、腰椎圧迫骨折で痛みのある方にはぴったりです。注射を始めてから数週間で、痛みは軽減します。

3)ビホスホネート
 近年開発された薬で、骨が細るのを防ぐため、骨折の予防に期待されています。ボナロン、ベネットなどが薬品名です。これらは腸管からの吸収が悪く胃腸障害を起こすことがあるため、空腹時(朝起床時)に服用することが勧められています。コップ一杯の水で飲んで下さい。飲んだ後に横になって胃から食道に逆流すると胸焼けを起こすことがあるので、できるだけ起きていてください。なお、朝飲み忘れたら、お昼ご飯の30分くらい前(空腹時)に飲んでおきましょう。

4)エストロゲン
 プレマリン、エストラダームなど、更年期障害の治療にも使われる女性ホルモンです。閉経後の骨吸収を防ぐのが目的です。子宮ガンや乳ガンが潜んでいた場合エストロゲンを使うと、ガンが悪化するので、その有無を調べた上、婦人科医の指導の下で使います。






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