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D)腎臓
クレアチニン----尿毒素の指標。これが血液中に溜まることを腎不全(尿毒症)といいます。
BUN(尿素窒素)
--尿毒素の指標。腎障害以外でも、脱水症や胃腸からの出血などで高値を示します。
尿酸----尿酸値が高いとこれが結晶化し、足の関節に刺さり痛風になります。
尿タンパク----ごく少量(1+以内)なら、腎臓に問題が無い方でも出ることがあります。増えてこなければ心配いりません。量が多いとネフローゼや慢性腎炎などの腎臓病が疑われます。
尿潜血---尿に肉眼ではハッキリしない少量の血液が混ざっていることです。女性などではごく少量(±〜+)出ていることも多く大概は心配ありません。しかし、混入する血液の量が増えてくるようではいけませんので、後日再検するとよいでしょう。2+以上ですと、腎臓、尿管、膀胱に結石や炎症、腫瘍などの異常が隠れている可能性がありますので調べてみる必要があります。なお、子供の時に腎炎などをやっている方は、2+以上が持続しますが、その他の指標に問題がなければ心配いりません。
E)糖尿病関連
血糖----血液中のブドウ糖の量です。空腹時で110mg/dl以上だと糖尿病の可能性がありますので、詳しい検査と、食事や運動などの生活習慣の見直しが必要です。なお食事により値が高くなります。


ヘモグロビンA1C----糖尿病の長期的な治療の目安。ヘモグロビンにブドウ糖が結合したものを測っており、血糖値が長期にわたり高いと、この値も高値を示します。鎌倉市の健診では血糖が110〜140mg/dlの場合は自動的に測定します。
尿糖---糖尿病の無い方は食事をしても尿糖が出ることはありません。これが出ていると、排尿前のある時間帯に血糖値が170〜180mg/dl以上になっています。
F)腫瘍マーカー(ドックなどに含まれる癌の指標。主なものを示します。)
CEA
---胃、大腸、膵、肺その他、腺癌のマーカーです。喫煙者では癌が無くても正常値の2倍程度を示すことがあります。
CA19-9
--膵臓ガンや胆管ガンの指標
PSA
---前立腺ガンのマーカー
AFP(α-フェトプロテイン)
--肝ガンのマーカー
 なお、腫瘍マーカーは的を絞らず調べるのは無駄が多いので、市民健診などでは行われません。
G)ウイルス検査
HCV抗体--陽性ならC型肝炎ウイルスに感染しています。
HBs抗原
--陽性なら、B型肝炎ウイルスを体内に持っています。
HIV抗体
--陽性ならエイズウイルスが体内にいます。今後ドックなどでは一般的な検査項目になるかもしれません。






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