肝臓病の日常生活

1)炎症が強い時は休養を充分に
 急性肝炎や、慢性肝炎が悪化しALT(GPT)200以上になった時などです。炎症が治まって100以下になるまでは無理をしないようにしましょう。二桁になったら普段どおりで結構です。

2)食事は普通で結構
 高カロリー、高蛋白、高ビタミンが肝臓に良いと言われてきましたが、普通食で結構です。肝硬変で腹水がある方は、減塩食が基本で医療用のアミノ酸を補助食にとると良いでしょう。また、肝性脳症のある方はタンパク質を控えめにしましょう。アルコールは控えるべきですが、炎症が落ち着いている慢性肝炎の方は缶ビール一本程度の飲酒は問題ありません。

3)運動と入浴
 急性肝炎と進んだ肝硬変の方は日常生活以上の運動を控えましょう。熱い湯に長く浸かるなど、消耗するような入浴は肝臓を傷めます。慢性肝炎、肝硬変の初期の方は過度な運動をしなければ大丈夫です。

4)感染の予防を
 B型、C型肝炎ウイルスをお持ちの方は、カミソリや歯ブラシの共用をさけるなど、周囲にうつさない心配りが必要です。


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