骨折の後遺症

 手足の骨は、千歳飴のようにポキンと折れやすいものですが、飴と違って血が通い、生きているので、骨折面をキチンと合わせ、ギブスで固めて動かないようにしたり、金属板や釘でずれないように固定すれば一月ほどで元どおりにくっつきます。
 しかし、キチンと合わなかった場合は、ずれたまま骨がくっつき、手足の動きがギクシャクします。また、ギブスを巻いて固定していると、中に入っている筋肉も1ヶ月も動かせないので、筋肉の萎縮や関節の拘縮がおきてきます。その結果、ギブスがとれたあとに動かそうとすると、元どおりのスムーズな動きができないことがあります。このため、ギブスが取れて何となく痛みが残っている時期でも、担当医の指示に従って、できるだけ早期にしっかりとリハビリを行う必要がありま

す。メニューは①動かしていなかった関節の曲げ伸ばしで関節の曲がる範囲を広げていくこと、②衰えた筋肉をできるだけ動かし、元どおりの筋肉をつけていくことです。なお、ギブスを巻いている場合は無理せず、骨が固まってから運動を始めた方がよいでしょう。
腰椎圧迫骨折
 背骨の椎体がつぶれる骨折です。まっすぐつぶれれば背が縮むだけですが、猫背になる方向につぶれると、立位や歩行がアンバランスになる後遺症がでてきます。不幸にして曲がってしまった場合は、直立歩行の柱が脊椎ですので、コルセットで姿勢を正したり、立位や歩行を助ける杖などの利用が効果的です。くれぐれも転ばないようにお願い致します。






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