不安障害・不眠症でよく使われる薬剤
 不安障害ではBZD系は依存の問題があるので頓用で使われ、常用はうつ病のSSRIタイプが最近はよく使われます。不眠症は作用時間などで選ばれます。


ベンゾジアゼピン系などの特徴(用途 眠:睡眠薬、不:不安障害)

よく眠る工夫

 睡眠とは、心(脳・神経)と体の休息です。眠れないときは、このイメージを元に工夫をしてみましょう。
1)運動を心がける
 体が疲れていないと睡眠の必要性が減ります。そこで、毎日運動し、心地よい疲労感が残れば、眠りに入りやすく、眠りも深くなるでしょう。
2)快適な睡眠環境を作る
 うるさかったり、暑さ寒さを感じるような環境では、寝入りを妨げられたり、いったん寝入っても目が覚めてしまいます。夜間の光も体内時計を狂わすので、遮光もきっちりとしておきましょう。
3)規則正しい食生活を
 空きっ腹では目が覚めてしまいますが、お腹がいっぱいでも苦しくて眠りを妨げられます。脂っこいものを食べすぎると横になったとき逆流し胸焼けを起こします。

4)寝る前のカフェインを避ける
 カフェインは何もコーヒーの専売特許ではありません。緑茶、紅茶だけでなく、チョコレートやココア、コーラなどにも含まれています。よく眠りたい方は、これらの覚醒作用を持つカフェインを含む飲食物を就寝の3時間前くらいからは控えましょう。
5)アルコールは逆効果
 お酒を飲むと一時的に寝付きがよくなりますが、続けていると夜中に目が覚めやすくなります。尿の回数も増えてしまいます。
6)タバコも控える
 タバコに含まれるニコチンは覚醒作用を持ちます。寝る前は極力避けて下さい。
7)水分はほどほどに
 当たり前ですが、水分を摂りすぎると尿の回数が増えます。

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