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3.手や上半身の筋トレ:下半身と同様に、利かない動作を繰り返します。
4.拘縮を予防し解消する
 関節の拘縮は、関節の周囲の皮膚、筋肉、関節包、じん帯が硬化し、関節が伸び縮みできなくなった状態です。関節の骨や軟骨が固まった強直とは違い、手術をしなくても動くようになる可能性があります。関節を3日間動かさないでいると、顕微鏡で見えるレベルの拘縮が始まり、1週間以内に、関節の曲げ伸ばしが十分できなくなります。そして、1ヶ月もたつと、上記の組織に膠原線維(タンパク)が増殖し、固まって

きます。ここまでにリハビリとしての曲げ伸ばしを始めれば、関節の可動域が元どおりになるかもしれません。しかし1月を過ぎると、軟骨まで巻き込む拘縮が起こり、動かなくなります。そこで、予防的に、関節を動かさなくなってから1週間以内に必ず屈伸運動をしたりさせたりすること。このあたりまでは屈伸にほとんど痛みを感じません。これを超えると屈伸に痛みが伴いますが、我慢できる範囲で屈伸を始め、屈曲が十分できるようになったら、より一層曲げ伸ばしを大きくし、最終的には元どおりを目指しましょう。






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