ビタミンとミネラル

 ビタミン
 ビタミンは酵素の反応を補助するなど体の中の様々な化学反応に関係します。水に溶けるB群(B1,B2,B6,B12)C、葉酸、パントテン酸と、油に溶けるA、D、E、Kなどがあります。水に溶けるビタミンは、体内に貯蔵することができず、定期的に食べ物として摂取しなければなりません。また、サプリやドリンク剤で大量に摂ってもそのほとんどが尿へとあふれ出て無駄になります。油に溶けるビタミンは、肝臓その他で貯蔵されますが、あまりため込みすぎても体の負担になる場合があります。表は主なビタミンの働きと関連疾患です。
 60年前以前は、ビタミン不足で病気になる人がいたようですが、最近は胃を切除した後など特殊な状況でしか不足することはまずありません。このため、よほど偏った食生活しない限り、サプリなどのビタミン
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を余計に摂取しても意味がありません。
ミネラル
 ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、塩素(Cl)、リン(P)などのいわゆる金属やその塩分です。植物の肥料の窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の2成分でもあります。これらは血液や細胞内外の水分に溶け出たり、骨の成分になるなど有機物質である3大栄養素と対比できる無機物質の代表です。その他、微量元素といわれる、鉄(Fe)や銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素などもこの仲間に入れて良いものがほとんどです。これらは、血液や皮膚、骨などの成分になったり酵素やホルモンの材料になります。なお、ミネラルもビタミン同様、よほど偏った食生活でないかぎり、女性の貧血時の鉄分以外、取り立てて意識して摂取しなければならないものはありません。






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