ストレス関連の皮膚疾患

蕁麻疹(じんましん)
 「○○さんを見ると、蕁麻疹がでる。」と言う人がいますが、これがストレス性蕁麻疹の典型です。蕁麻疹は皮膚表面の血管が拡張して血液が流れ込み膨疹という蚊に食われたような腫れが全身にできます。広がった血管からかゆみの物質が出たり、腫れの刺激がかゆみの原因です。血管の拡張は副交感神経によるものなので、守りのストレス反応が原因です。まさにいやな人に会うとき逃げたい気持ちの表れですね。なお、気づかない気温の変化や、汗をかくことによる生

体反応の一つとして出る蕁麻疹も多く、食べ物などの原因がハッキリする蕁麻疹はむしろまれです。
アトピー性皮膚炎
 様々な原因がありますがストレスはその増悪因子です。蕁麻疹と同様、守りの反応としてかゆみがでたり、逃げの行為として皮膚を掻くことが主因です。スキンケアに加えて、ストレスを緩和することが皮膚炎を収めるポイントです。
 蕁麻疹、アトピーともにかゆみに強い抗ヒスタミン剤が使われますが、これは眠気を起こす安定剤の親戚なので合理的です。






円形脱毛症
 俗に10円はげなどと言われますが、手のひら大になることもあります。ストレスに加え、様々な原因や仕組みが取りざたされていますがハッキリしません。発毛はゆっくりで元々毛が生えて隠れているため、他のストレス性疾患と比べ発見が遅れます。そこでストレスの原因を3ヶ月前ぐらいまで遡って思い出してみましょう。明らかな原因があり既に解決している場合は、生えそろうまで半年かかりますが心配いりません。




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