すこやか生活

第10巻3号 

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(2 ページから続く)

多く、どちらも年をとって身長が縮む主な原因です。腰椎がつぶれる主なきっかけは、重いものを持ったり飛び降りるなど急に体重がかかる場合や年とともに体重が増加し背骨が耐えきれなくなっ

た場合です。一度つぶれた腰椎は元にもどりません。骨粗鬆症の治療をしたり、余計な体重がかからないように減量することが予防につながります。


ギックリ腰

 痛いところをできるだけ使わないようにして湿布を貼っておきましょう。痛みが強い場合はロキソニンなどNSAIDsと呼ばれ薬を服用してください。
 重いものを持ったりふだんやらない強い運動をしないことが予防です。腰や背中を使う運動を日常的に行い、筋肉を鍛えておくことも予防に効果的です。

 これもよく聞く腰の病気です。腰をかがめたり重いものを持った時に突然腰に痛みを感じます。前述の椎間板ヘルニアが原因のこともありますが、多くは背中や腰の筋肉、筋肉を包む筋膜、じん帯などを傷めています。
 筋肉は細い筋線維と呼ばれる小さな細糸が寄り集まった束です。強い力がかかると細い糸が何本かプツプツ切れます。筋線維が切れると筋肉が収縮するたびに痛みを感じます。ギックリ腰以外にも50肩がこのパターンです。筋膜やじん帯も筋肉と同様に強く引っ張られて裂けかかり、痛みの原因になります。
 一般に1ヶ月〜3ヶ月程度安静にしていると自然に治ります。残念ながら多くの人は少し痛みが軽くなったところで腰を使い、筋肉の傷を深めて半年〜一年コースに陥ったり慢性化させてしまいます。

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