すこやか生活

第10巻1号 

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GERDの治療と生活注意

 GERDの治療は、胃酸の分泌を抑えるランソプラゾールなどのPPIやラニチジンなどのH2ブロッカーです。食道や胃の運動に働きかける薬もありますが効果は曖昧です。GERDは体内に起こった構造変化なので構造改革を行えば改善します。しかし、構造改革としての手術はよほどのことがない限り行わず、生活習慣の見直しが中心です。
ダイエット:体重を落とし、内臓脂肪を減らします。過食を避け、低脂肪の食事とします。体重が減ればたいがいGERDの症状も軽減しますので、あせらず挫けず長期計画で減量に励んで下さい。

胸焼けの原因食:天ぷらや鰻など脂っこい食物が有名です。まんじゅうやイモなど糖質の多い食品も胃酸分泌を活発化させ、痛みの原因となります。その他、チョコレート、オレンジジュースやトマトジュースなど酸味の強いものや、炭酸も厳禁です。
胃の圧迫を避ける:コルセットや腹巻き、ジーンズなどきついズボンは避けましょう。
寝るときの体位:布団の下に何か敷いて、上半身を高くしましょう。食べてすぐ横になるのは牛になるので厳禁です。






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