慢性アルコール中毒

 アルコールに依存し、飲まなくてはいられないといった方が慢性アルコール中毒です。アルコールが切れると離脱症状と呼ばれる様々な症状がでます。軽いうちは、眠れなかったり、悪い夢を見るなど睡眠障害がおこります。またお酒が切れると、手、胴体が震えます。そして、寝汗をかいたり、ドキドキするなど心臓の興奮症状が出ます。さらに、情緒不安定となり、不安に苛まれたりします。進んでくると、てんかん様の発作が起こったり、変に興奮したりします。そして意識が無くなったり、幻覚が見える場合もあります。

 アルコールもたばこ同様、飲み出したらなかなかやめることができません。そこで、アルデヒドデハイドロゲナーゼの働きを止めてお酒を飲むとアセトアルデヒドが貯まって気持ち悪くなる抗酒素(嫌酒素)などの力を借りて断酒することも行われます。また、一人ではなかなかやめられないので、禁酒のサークルに入って仲間と励まし合いながら禁酒したり、入院して完全にアルコールを干すのも有効です。


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