鎌倉市大船 山口内科 すこやか生活第21巻8号

カゼをひかない5つの工夫

 カゼは人にうつしてしまえば治るんだから気にしないという人がいます。しかしひかないに越したことに変わりはありません。
1)マスクを着用する:マスクには3つの効用があります。
@インフルエンザやマイコプラズマなどの感染微生物をシャットアウトできる。
A花粉やホコリなどアレルギーの原因を吸い込まなくて済む。
B鼻や口を覆い吸い込む空気を温かく湿った気道粘膜に優しい状態に保つことができる。
2)手洗いやうがいをする:感染微生物は鼻からだけでなく口からも入ります。手は口への媒介を行います。うがいは直接微生物を消毒することはできませんが、ノドについた後鼻漏を洗い痛みを軽減します。
3)温かい衣服で体を守る:寒暖差によるカゼは自

律神経の狂いで生じます。この皮膚に対する大きな変化を解消できるのは衣服などです。カゼをひきやすいお子さんがいつも靴下をはいていなかったり、無防備なくらい薄着をしていることがあります。お母さんの指導で、衣服だけでなく手袋や帽子も装着させ、温かくしてカゼの時期を乗り切ってください。
4)湿度を保った暖かい部屋で過ごす
 夜間気温が下がっているのにちょっとくらいいいやと暖房を入れずに過ごしたり、そのまま夜更かしすると寝る前に寒気がして翌朝カゼをひいていたりします。環境を整えることも大切です。
5)カゼをひいたら原因を振り返る:ここまでの注意点の何かが欠けているはずで、原因を確認し次に生かしましょう。

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