家族が認知症になったら

 認知症は、恥ずかしい病気ではなく、誰でも成り得ます。また、一言で認知症といっても、症状や程度はまちまちです。そこで、家族が怪しいと思ったら、まずはかかりつけ医や、地域包括支援センターなどに相談することから始めましょう。
 次に、介護や後見など今後だれがどのようにしていくか
家族会議などを開いて決めるのも良いでしょう。
 認知症でできなくなった事をどのようにサポートしていくかは、生活のことは介護保険のケアマネに、体のことは医師に相談し解決策を図って下さい。
 精神的な症状がでて、暴言や暴力を振るう場合もあります。暴言は聞き流せばよいですが、過ぎれば、介護する家族の苦痛になります。暴力も大きな問題で、排便の不適切な処理などを

含め、困窮した家族が虐待に走ることもあります。この場合も、困っていることは、医師などに伝えて解決のアイデアをもらって下さい。
 日中の独居は心配ですし、事故の元です。また認知症も進みやすいので、できるだけ、デイサービスやショートステイなどを利用し、生活のサポートと認知症進行防止に努めて下さい。
 なお、介護をされている家族も、始めた当初は大丈夫でも、徐々にくたびれてきます。
介護保険のサービスは建前上、介護認定を受けた高齢者のためのものです。しかし、一生懸命介護をしている家族が休息や、自由時間の確保、旅行をするためのものでもあります積極的に利用し、すり切れないようにして下さい。

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