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鎌倉市大船 山口内科 

夏の暑さとはなにか?

 うだるような毎日ですね。梅雨明けの早いときは、高温の日が続き、長梅雨の場合は湿度が下がらず、気温の割に体感温度は高く感じます。結局、一日中エアコンを入れて家でおとなしく過ごしている方が多いのではないでしょうか?しかし暑さから逃げているだけでは、健康的な暮らしは望めません。まずは、暑さとは何か考えてみましょう。
 気温(大気の温度)は絶対値なので、寒暖計の数値そのままですが、暑さは一般的に、体表で感じる
体感温度で示されます。ここで、体感温度とは、気温の絶対値に加え、湿度や、風速が関係しています。以下は、体感温度の計算式です。NET=体感温度(℃)T=気温()H=湿度(%)v=風速(m/秒)で、THvに数値を代入すると体感温度が求められます。実際この式は電卓で計算するのは困難ですが、様々なサイトでTHv、を入力するだけで

体感温度を求めることができます。現在32℃で湿度90%の無風状態の部屋でこれを書いています。体感温度NET=31.6℃でした。あまりにも暑いので窓を少し開けました。湿度は変わりません。1m/秒ほど空気が少し動いた感じです。すこし暑さが和らぎました。NET=30.3℃に下がっているはずです。窓を全開にしたところそよ風が吹き込みました。NET=29.8℃に下がりました。少し涼しく感じ、筆が進みます。(ちなみにこれで湿度を60%に下げると、NET=27.3℃に下がりますが、日が暮れ始めるのでエアコンは入れずにおきます。
 風がそよぐだけで体感温度は下がり、
風速1m/秒でおよそ1℃下がると言われていますが、それが実証されました。なお、風がそよぐと、体表の汗が蒸発します。水が蒸発すると気化熱を皮フから吸収してくれるので体表温度が下がります。風は、夏の友達ですね。

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