リスクをふまえた高血圧治療

血圧の値にリスクを加味し、下のように階層化します。臓器障害とは、脳梗塞や脳出血などの脳卒中、腎不全、タンパク尿などの腎障害、心血管病とは、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、解離性大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などの動脈疾患、そして高血圧性網膜症などを指します。糖尿病は動脈硬化を起こす最も代表的な病気で、リスクが高いと見なされています。臓器障害や心血管病は、すでに動脈硬化による問題が病気として顕在化しているため、単に危険因子があるだけと比較し、いっそうリスクが高いと考えられています。このため軽症高血圧の方でもリスクの程度で治
療方針が異なってくるのです。
 さて、初めて高血圧を指摘された方は通常、日を改めて数度血圧を測定します。この間に前述のリスクの有無を調べます。その結果どのくらいのリスクの程度かわかった時点で、フローチャートの方針で治療していくことが勧められています。なお、
このチャートは未治療の方が最初の治療方針を決めていくためのものなので、現在治療中の方はそのまま当てはまるわけではありません。しかし、同じ高さの血圧でもその人の持っているリスクによって治療が違うことがお解りいただけたと思います。





高血圧ガイドライン2004 日本人の特徴
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