高血圧の評価

血圧は生き物です。測る時の状況や気分によって大きく左右されます。また、何度か測るとその都度変化し、大概測るたびに少しずつ下がっていく傾向があります。どの血圧もその瞬間瞬間の血圧を反映していますが余り変化があると、どの値を信じて良いのかわからなくなります。国内外を問わず血圧のデータ解析は、一般に、一回限りの血圧測定を元に行われています。つまり、「一機会の第一回目の測定値を朝晩記録し、長期間におけるこの平均値で評価する。」ということです。市販の自動血圧計はどれも性能が良くなっていますが、できるだけ腕で測るものを用いて測定してください。診療所で測る血圧が140/90mmHg以上であると、脳卒中や心臓発作の危険率が高まりますが、それと同等の自宅血圧

135/80mmHg以上とされています。
 さて、成人における血圧値の分類を表にしました。今回のガイドラインは様々なリスクの有無や生活習慣の状況等によって細かく治療方針が異なります。個人の状況がより綿密に評価され、その結果が治療に反映されます。大きな問題の無い方を3通り、血圧が高い方を4通りと少し細かすぎるようですが、7通りに血圧を分類しています。そして、心血管病の危険因子を加えたものを、その人の心血管病変へのリスクとします。危険因子は以下の通りです。これらの危険因子の数や高血圧の程度を考慮して、心血管へのリスクの大きさを加味した治療方針を立てていくことが新しいガイドラインの主眼です。





心血管病の危険因子
・喫煙
・糖尿病
・脂質代謝異常(高コレステロール、低HDLコレステロール血症)
・肥満(特に内臓肥満)
・尿中微量アルブミン(腎障害の指標)
・高齢者(男性60才以上女性65歳以上)
・年発症の心血管病変の家族歴


高血圧ガイドライン2004 日本人の特徴
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