鎌倉市大船 山口内科 すこやか生活6巻9号

すこやか生活

高血圧治療ガイドライン2004

 2004年末に、日本における高血圧のガイドライン(指針)が発表されました。新聞等で時々取り上げられることがあるので、血圧治療の方針が最近変わったんだなと気が付かれた方もいるでしょう。もちろんガイドラインが出たからと言って高血圧治療中の患者さんの体は元のままですし、今まで慣れ親しんだ薬をすぐに取り替える必要もありません。血圧の治療をした日本人のデータを積み重ねた結果、今まで曖昧で

勘に頼っていたことに裏付けが取れたり、新しい発見がありました。ガイドラインは、日本の専門家たちがこれをまとめ、どのように高血圧の治療をしていったらよいかの合意作りをしたものです。最近出てきた薬の使い方、様々な合併症を持つ方や、高齢者の高血圧治療の指針など、今後数年間はこのガイドラインが治療のたたき台になると思われます。 その主な部分を今回紹介します。






日本人の特徴

多い塩分摂取
 現在の日本人は一日約12gの食塩を摂っています。1950年代の東北地方では実に25gも摂っており、脳出血など高血圧が原因で起こる死亡の巣窟となっていました。塩分の摂りすぎは悪だという知識が広がり昭和62年には一日11.7gまで摂取量が減りましたが、その後グルメブームの影響か平成8年には13.0gまで増加してきました。一般の人の目標は欧米並みの一日10gですが、お醤油とお味噌が食文化の日本には難しいかもしれません。

肥満度の推移
 日本は先進国の中では比較的肥満者の少ない国です。特に女性ではダイエットに気をつける人が多いため、50歳代以下の女性の肥満者は近年減少傾向です。ところが男性の間では肥満に伴う高血圧が増えてきています。4〜5kgの減量は血圧を下げる効果がありますので思い当たる方は是非ダイエットしてください。

高血圧ガイドライン2004 日本人の特徴
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