体重を増減する際のポイント

睡眠時無呼吸症
 睡眠中に呼吸が止まると、脳を含め全身が酸欠状態に陥ります。このため、重要な臓器の血管に動脈硬化があると、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な合併症をきたすことが問題となります。特に、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症をもともと持っている方は要注意です。十分寝たのに朝から眠気を覚えたり午前中の会議に眠ってしまう場合はチェックが必要です。まずは、奥さんなど家族に寝ている間に息が止まっていないか確認してもらいましょう。もし可能性があるなら、終夜睡眠ポリグラフィーなどで、睡眠中の呼吸状態や血液中酸素飽和度を確認します。これで、無呼吸症ありと診断されると、nCPAPというマスクとポンプを装着して寝ると、夜間に呼吸が止まっても、自動的に呼吸がアシストされ、夜間の酸欠や合併症が予防可能です。

むずむず脚症候群
 じっとした姿勢や横になったとき足が、むずむずしたり、痒かったり、チクチクしたり、アリなどの虫が這っているような異常感覚を覚える状態です。症状は毎日のように起こり、不眠の原因になります。原因は明らかではありませんが、末梢知覚神経系の異常で、正しい情報を神経を介して脳へ送ることができず、間違った情報(異常知覚)として脳が受け取ります。情報伝達物質であるドーパミン類似の働きのあるプラミペキソールで正しい情報を伝えたり、リボトリール(クロナゼパム)やガバペンチンなどてんかんの治療などで使われる神経を静める薬で異常知覚を鎮めます。 
こむら返り
 足の痙攣の一種です。漢方の芍薬甘草湯を眠前に服用すると落ち着きますが、ダメな場合は、抗痙攣剤(抗てんかん剤)や筋弛緩剤などが有効である場合もあります。