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| リファンピシン(RFP)が痒みに著効した原発性胆汁性肝硬変(PBC)の一例(神奈川県内科医学会発表) | |
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鎌倉市医師会 山口内科 山口 泰 【症例】88才女性 6年前にPBCと診断される。【既往歴】高血圧、心不全、胸腰椎圧迫骨折【血液検査】AST 42, ALT 23, ALP 1008(<360),?GTP 369, Cr 1.7, BUN 37,T-cho 251, T-Bil 1.9, D-Bil 1.2, Na 139, K 5.0, Cl 101, AMA x80(<20), AMA-M2 105.5(<20) 【痒みのscore】0=痒みなし。1+=軽い間欠的な痒み、日常生活や睡眠に支障なし。2+=ほとんどの時間に中等度の痒みがあるが、我慢でき睡眠障害なし。3+=常時、強い痒み。睡眠障害あり。 【現病歴と経過】平成7年にPBCと診断され、UDCA(ウルソデオキシコール酸)600mg/dayが投与され、ALTその他は落ち着いていたが全身の痒みが強く、抗ヒスタミン剤(マレイン酸クロルフェニラミン(2)を3錠/day)に加え、夜間不眠の症状もあり眠剤を服用していた。平成13年1月頃より痒みが益々強くなり、scoreが3+の状態となったため、同5月よりRFP 3cup/dayの投与を開始した。1週間後には2+になり、2週間目には1+となった。4週間目にはscoreは0となり、体のそう破による傷は消失した。6週目に肝機能が悪化したように見えたため、投薬を一時中断した。中断1週でscoreは1+、2週目で2+、1ヶ月目では3+となり、RFP2cup/dayを再開した。痒みは再開後軽減したが、3週目に腰椎圧迫骨折を起こし、入院した。入院後、RFPの中断などが有り症状が増悪したが、退院後再開し1年後老健施設にはいるまで痒みはコントロール良好であった。ビリルビン値が軽度上昇した以外肝機能は特に悪化せず、問題となる副作用も無かった。 【考察】PBCの長期予後が改善し、合併症対策によるQOL改善が問題になっている。不眠の原因となる治療抵抗性の痒みもその一つである。RFPは薬物や生体外異物に関与する肝臓のチトクロームP-450(CYP)を誘導する。痒みに対する作用機序は明らかではないが、CYPが痒みの物質を代謝している可能性がある。RFPは著効し、大きな副作用もなくコンプライアンスも良好であった。QOL改善のため、RFPが広く使用されることが望まれる。 | |